もう10年程前のことになるのですが、会社の先輩が早期発見で胃がんの摘出手術をして、事なきを得た話です。
先輩は、いつも精力的で仕事もバリバリの人でした。
しかし、ある日、暗い顔で出社をしてきました。
理由は、年1回の会社の健康診断で胃に影が映っていて、胃がんの兆候があったからです。
がん治療の最新情報を調べたり病院で再検査を受けたところ、胃がんで摘出手術をしなければならないことが判明したのです。
仕事の忙しい人でしたが、2週間後には入院をして手術をしなければなりません。
それでも入院期間は約1ケ月。
緊急でしたので、業務の引き継ぎもそこそこに行い、入院されました。
2週間程経ってから病院にお見舞いに行きました。
手術は無事に終わり、結果はよかったのです。
退院後も定期的に状況検査をする必要はあったのですが、摘出手術で胃の半分を失ったとはいえ、会社の健康診断で早期発見できたことが幸いしたのです。
胃がんは発覚した当初は、さすがに元気な先輩も滅入っていましたが、退院後に言っていることは
「早く発見できて手術に移ったことは幸だったよ。」
がんでは、早期発見えあれば問題ないとよく聞きますが、この時は本当にその通りだと感じたものです。